4/07/2015

IR W7150 ハイトルクコードレスインパクトの活躍

W7150のパフォーマンスと耐久性能

Ingersoll RandがIQvラインのニューモデルW7150シリーズを発売してから4年以上が経過した。
発売時のリーフレットで猛烈なアピールポイントとなった1000Nmを超える出力は現在でもおそらく競合メーカーに勝る。そのトルクは同社エアーインパクトTiMAXシリーズ同等となっている。お世辞にも軽量・コンパクトとは言えないスケールではあるものの、W7150が発揮するパフォーマンスは多くのハードワークに求められる。個人的にはこの商品、一般自動車の整備にはあまり向かない気がする。その業界でおそらくコードレスインパクトの主な需要は、ホイールの脱着。その用途には、スケール/ウエイトが大きい。たぶん同社含め他メーカーにあるコンパクトタイプが最適。
しかし、建築・工業分野での組立分解にはそのスペックが必要らしい。

今日は、日頃現場を支えるハイトルクインパクトW7150の現実を紹介します。



このインパクトはブーツ着用で使用していますが、無数の傷、汚れが・・・。
使用現場は、屋外、そして建設用途のため、粉塵、ミストにさらされています。
それでも内部は汚れなくクリーンに維持しています。

このインパクトはスイッチ動作不良。トリガー引いても全く動かない状態。
この症状、コードレスツールでは珍しくない。

今回は単純にスイッチ後モーター入力のポジティブ端子落ち。
ハンダ付で復活します。

ハンダ付の必需品といえばコテ。 Portasol(ポータソル)ソルダリングアイロン(ブタンガスパワー)はガスタンクが本体と一体成形のため、カートリッジタイプによくある保管時のガスリークがほとんどありません。






コードレスツールはエアーツールに比べパーツ点数がおよそ1/10程度。
電気製品特有の弱点は否めませんが、部品交換でおそらくカタログスペックまで復活するものがほとんどだと思います。

そろそろ日本には梅雨という季節が到来しますので、工具でいえばコードレスツールは不具合発生が起きやすくなるでしょう。

それでも一度手にしたらコードレスツールの魅力は離せません。

長野、今週気温が低く桜半ばで躊躇ぎみです。


4/03/2015

最近のラチェット事情

最近気になるラチェットの事情

思い出のSnap-on・・・

正直はじめて買った時から、ラチェットといえばSnap-onだと思っていた。
理由は、その絶対的なブランド。そして外観的デザイン。心から信頼できる品質。

その出会いは、当時チューニングショップで見習い君だった頃チーフが大事に使っていたSnap-onのラチェットを借りた時だった。 入社した日、工場内に置かれたSnap-onのキャビネット。。。その上には、Snap-onの様々なハンドツールが無造作に置かれていた。その時からずっと手に取って触りたいと思っていた。 当然給料はボスの気持ち程度だった僕には、ラチェットに1万を超える出費はできない。入社から2か月がたったころ、初めて入庫した車のホイールを外せといってもらえた。それに対し勇気を出してチーフのキャビネットに置かれたSnap-onのラチェットを指し「借りてもよろしいか」と。「使え」と。次の週にバンセールスから買った。

当時はラチェットも中間サイズはこのSnap-onとホームセンターで買ったKTCの2本のみ。
結構無茶な使い方もしていました。 今では愛着のせいか無茶な使い方はできない。
本当にいいツールだと思います。

売り手となった今・・・

必ずしも「高価なラチェットがよろしいですよ」とは言えない。やはり高価なものはそれに見合った機能、品質、特徴を説明できるものでなければ売るのはむずかしい。近年では多くのハンドツールメーカーからハイギヤードモデルが販売され、ギヤユニットの強度、耐久性が従来モデルにくらべ飛躍的に向上している。 そしてユーザーの選択肢は広くなり、いままで日本市場では目にすることの少なかった海外メーカー製品を求めるユーザーが増えている。
価格もそれぞれ、機能・特徴もそれぞれ、外観デザインも微妙にそれぞれ。

いま売り手はバラエティーに富んだラチェットを揃え、ユーザーが求めるがまま選んでもらえる。

楽しい!



上は一例。 
同じメーカーで2種類の異なるギヤユニットを搭載し、同時リリースしている。
メーカーの本命はどっち? ユーザーが好むのはどっち?
こんなのもおもしろい。

金曜日の夜、雨が降っていますが、、、、よい週末を。